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| 8.8%の児童が発達障害 |
NO.050 |
文部科学省が12/13に公表したデータです。
公立小中学校の児童生徒の8・8％に発達障害の可能性がある、とのことです。
発達障害は主に「自閉スペクトラム症」「注意欠陥多動性障害（ADHD）」「学習障害（LD）」に分類されます。
8.8％という数字、これは35人学級なら1クラスに約3人が読み書き計算や対人関係などに困難があるということになります。
また10年前の前回調査から2・3ポイント上昇しているということです。
症状別に見た場合、LDが6・5％、ADHDが4・0％、自閉症スペクトラム症が1・7％、障害が重複するケースもあったそうです。
2002年の調査では6・3％、2012年の調査では6・5％、そして今回調査では8.8％とより比率が上がったきています。
ただし、この数値だけ見て発達障害の生徒が増えたと判断するのは拙速です。
保護者や教員の間で発達障害への理解が深まり、以前は『落ち着きがない子』と見過ごしてきたようなケースを認知できるようになったとも考えられます。
学年別データも大切で、小1で12・0％、小5で8・6％、中1で6・2％、中3で4・2％と、学年が上がるにつれて発達障害の可能性がある子どもの割合は減少する傾向があったそうです。
私自身も教室、家庭教師と多くの生徒をみさせて頂いており肌感覚での話ですが、学年が上がるにつれて落ち着いてくる傾向にあると感じています。
特に多動などの症状は、成長とともに落ち着く傾向があると感じています。
課題としては、
8.8％の生徒のうち約7割が各学校で「特別な教育的支援が必要」と判断されていなかったという点。
文科省は「特別支援教育の知識がある教員が少なく、適切な支援ができていない可能性がある」としています。
引き続き啓発活動を行うとともに広く理解を深めていくことも大切だと思います。
2022．12．21
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