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公約をきちんと読み取れる有権者になりたい |
NO.027 |
各政党から徐々に衆議院選挙の公約が出てきました。
話が少しだけ反れますが、今年の中3の教科書から「マニフェスト」という言葉が消えました。
昨年までは「政権公約(マニフェスト)」と記載されていましたが、日本人にとってはある政党のおかげで、マニフェスト=サギフェスト、なんて呼ばれだしてしまい消えたのでしょうか(笑)
さて戻ります。
注視しながら見ていると、立憲民主党の公約の一つに「消費税を5%に」というものがありました。
ミクロ(小さな)視点で見ると、お買い物で5%安くなる、嬉し〜となります。
でもマクロ(大きな)視点で見てみれば、消費税は主に社会保障費に使われています。
例えば、待機児童の解消のため、介護職員の待遇改善のため、高齢者の介護保険料軽減のため、などなど。
単純に計算するべきものでないことは分かっていますが、「消費税を半額に!」という公約はイコール、「待機児童は出てきても許してね」、「介護職員の給与の改善は見込めません」、「介護保険料は値上げするけどいいよね」ということもセットで見なければいけません。
もちろん、「社会保障費は別でしっかり確保する」ということは言うでしょうが、では「どこから?何を削って?」という問題になります。
日本人は2009年の民主党のマニフェストの件を忘れていません。
「え?消費税を安くしてくれるの?うれし〜」という単純な人はいません・・少ししか。。(一定数は居るんだな、これが)
2009年、民主党のマニフェストです。
●子ども手当1人26000円配ります ⇒ できませんでした
●高速道路を無償化します ⇒ できませんでした。
●ガソリン暫定税率廃止 ⇒ できませんでした。
各々、支持する政策が違い、重要視する内容も違います。
また年齢や世代によっても変わってくることもあるでしょう。
しかし、お金を配ります!〇〇を安くします(もしくは廃止します!)
そういった公約には財源の根拠をしっかり示さなければ、説得力ありません。
またきっとそんな公約は実現は難しいはずです。
票が欲しいためだけの甘い言葉といっていいかと思います。
是非、大切な1票を投じる際には、甘い言葉だけに釣られてしまうことのないように「かしこい有権者」でありたいものです。
2021.10.21
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